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nWOL マニュアル

目次


 

nWOL概要

Wake on LANの仕組みを利用して、PCを遠隔起動するツールです。シンプルだけど使って気持ちいいツールを目指して作ってみました。

  • LANに接続されている機器のMACアドレス、IPアドレス、ホスト名を高速で検索。
  • LAN内のPCのIPアドレスの変化を自動的に検知し更新します。PCに固定IPアドレスを割り当てる必要がありません。
  • ルータを経由した先にあるPCの遠隔起動も可能。
  • DNS名前解決に対応。Dynamic DNSにも対応します。
  • 遠隔PCの起動状態をリアルタイムで表示。遠隔PCの起動状態の監視にも使えます。
  • 遠隔PCの起動状態をタスクトレイ通知領域にリアルタイムに表示。
  • ホスト起動時・停止時に音による通知が可能。
  • メイン画面のデザイン変更可能。
  • マジックパケット送出からの経過時間を表示。
  • マジックパケット送信などをコマンドから行える nWOLc.exe を提供。(マニュアルはこちらをご覧ください)
  • 多言語対応(英語、日本語) (Version 1.7新機能)
  • 起動される側のPC設定方法に関する情報をホームページにて公開しています。

 

Wake on LANによる遠隔起動には、nWOLを「起動する側」のPCにインストールする他に、「起動される側」のPCの設定も必要です。設定方法がわからないという方は、nWOLホームページの「Wake on LANによるWindows10遠隔起動の設定方法」に情報をまとめていますのでご参照ください。

 

特集記事:Wake on LANによるWindows10遠隔起動の設定方法

参考記事:nWOLのDynamic DNS(DDNS)対応について

 

ダウンロードとインストール方法

  • nWOLはnWOLのホームページからダウンロードできます。
  • 32bit版、64bit版それぞれのインストーラが提供されています。32bit Windowsには 32bit版インストーラを、64bit Windowsには 64bit版インストーラを使ってください。bitの異なる組み合わせではインストールできません。
  • 本ソフトの実行には .NET Framework 4.5 以上が必要です。インストールされていない場合はインストールを行ってください。
  • ダウンロードしたインストーラを実行する際、「WindowsによってPCが保護されました」という青いポップアップが表示される場合がありますが、「詳細」→「実行」 とすることで、インストールを実行することができます。
  • インストーラが使用できない方のためにZIP版も用意しています。適当なフォルダにおいて実行してください。実行ファイルとドキュメントを同じフォルダにおいてください。
  • インストーラでインストールした場合、実行ファイルとドキュメントは、C:\Program Files\nWOL に置かれますのでそちらを参照してください。

 

初期設定・起動

  • はじめてnWOLを起動した時など、ホスト情報が登録されていない時は、nWOL設定画面が表示されますので、以下設定画面の説明を参考にホスト情報を登録してください。
  • ホスト情報登録の最も簡単な方法は、Scanによるホスト検索です。登録したいホストの電源を入れておきScanボタンを押すと、自動的にLAN内のすべてのホストが一覧に追加されます。
  • ホスト情報共有ファイルが存在すれば、初めてnWOLを起動する場合も、ホスト情報共有ファイルから自動的にホスト情報が読み込まれます。

 

nWOLメイン画面

  • 登録されたホストの状態が状態表示欄に表示されます。起動中(On)/停止中(Off)など。詳細は下表をご覧ください。
  • 遠隔起動を開始する時は、遠隔起動ボタン(赤い電源マークのアイコン)をクリックしてください。Magic Packetが送出され、状態表示欄に経過秒数が表示されます。
  • 監視対象として指定されたホストは、ホスト名が青地で表示されます。
  • 設定アイコン(歯車アイコン)をクリックすると、nWOL設定画面が表示されます。
  • 稲妻アイコンの点滅はPing送信を示しています。
  • メイン画面は縦にリサイズすることが可能です。
  • 全てのホストがWOLを利用しない設定 "NO" になっている場合、画面の幅もそれに合わせて狭まります。

 

ホスト状態表示

ホスト状態表示の内容は以下の通りです。

ホスト状態表示
状態表示 状態
ホストは起動しています。
ホストは停止しています。(Pingに反応がありません。)
マジックパケットを送出して起動を待機しています。送出からの秒数が表示されます。
ホストのIPアドレスが不明です。(IPアドレス欄が空欄です。)
IPアドレス欄に設定された名前がDNSで解決できません。

 

nWOL設定画面

ホスト情報

ホスト名

ホスト名を識別する任意の文字列を指定します。必ず指定する必要があります。

MACアドレス

必ず指定する必要があります。16進数12桁です。":" や "-" 等の区切り文字は不要です。

IPアドレス

ホストのIPアドレスを特定するための情報を設定します。

「IPアドレスモード」と「DNSモード」のどちらかを選ぶことができ、各モードに応じてIPアドレス欄を設定してください。具体的な記入方法は下記の表をご覧ください。

IPアドレス欄記入方法
モード 記述 記述例 説明
IPアドレスモード IPアドレス 192.168.1.10 IPアドレス形式で記述。
空欄 (何も記入しない) IPアドレスを省略。
DNSモード ホスト名 myserver1 DNS、または、NetBIOSで解決されます。
FQDN myserver1.foo.co.jp DNSで解決されます。
* * ホスト名欄の文字列が名前解決に使われます。

IPアドレスの記入は省略も可能ですが、On/Offの状態確認ができなくなります。また、ルータを経由した先のPCを遠隔起動する場合は必須です。

DNSモードで名前解決が失敗すると、ホストの状態確認ができません。

IPアドレス処理モードの詳細、DNS、Dynamic DNSの対応についての詳細は以下のページを参照ください。

⇒ 詳細解説ページ:nWOLのDynamic DNS(DDNS)対応について

 

ネットマスク

ホストのIPアドレスのネットマスクを指定します。省略可能ですが、ルータを経由した先のPCを遠隔起動する場合は必須です。

ネットマスクを指定した場合は、マジックパケットは、IPアドレス・ネットマスクに応じたディレクテッドブロードキャストアドレス宛に送信されます。

ネットマスクを省略した場合は、マジックパケットの送信先アドレスはIPアドレス欄に記入したアドレス宛てに直接送信されます。

自宅のブロードバンドルータ宛にマジックパケットを送信する場合など、直接IPアドレスを指定して送信する場合は、ネットマスクを省略するか、/32を選択してください。

WOL Mode

メイン画面の遠隔起動ボタンの表示方法を指定します。

WOL設定
設定 説明
Default デフォルトのWOLボタンの動作。ホストがOff時のみ遠隔起動ボタンが押せます。
Disable WOLボタンを表示しない。ホストがWOL機能を持たない場合、このオプションを設定してください。
WOLAnytime ホストが起動中であっても常にWOLボタンを押すことができます。
KeepOnline ホストを常に起動状態にしておくため、ホストがOfflineになると自動的にマジックパケットを送出し続けます。

UDP Port

マジックパケットを送信する宛先のUDPポート番号を指定します。nWOLのデフォルトの送信先UDPポート番号は9番ですが、変更する場合は、チェックボックスにチェックを入れ、入力欄にポート番号を入力してください。

ホスト一覧表示のUDP Port欄では、デフォルトのポート番号を使用する場合 "-" と表示されます。

「IP/MAC取得」ボタン

登録したいホストが起動している状態で、「ホスト名」を入力し、「IP/MAC取得」ボタンを押すと、「MACアドレス」「IPアドレス」「ネットマスク」を自動的に調べ、それぞれの欄に値が設定されます。

「ホスト名/MAC取得」ボタン

登録したいホストが起動している状態で、「IPアドレス」を入力し、「ホスト名/MAC取得」ボタンを押すと、「ホスト名」「MACアドレス」「ネットマスク」を自動的に調べ、それぞれの欄に値が設定されます。

「ネットマスク自動設定」ボタン

自動的にネットマスクを設定することができます。登録しようとしているPCが、自PCと同じLANに接続されている場合に、このボタンが押せるようになっています。

 

ホスト一覧

「追加」ボタン

ホスト情報(ホスト名、MACアドレス、IPアドレス、ネットマスク、WOL)をホスト一覧に追加登録します。

「削除」ボタン

選択されたホストを削除します。

「上書」ボタン

ホスト情報一覧からホストを選択し、ホスト情報を編集し、「上書」ボタンをクリックすると、ホスト情報が更新されます。

「上へ」ボタン、「下へ」ボタン

選択されたホストを上/下へ移動します。

「Scan」ボタン

LANに接続されている全ての起動中のホストが自動的に検索され、ホスト一覧に追加されます。登録したいホストの電源を入れておきScanボタンを押すのが最も簡単なホスト登録方法です。

ただし、検索できるのは同一LANに接続されているホストのみであり、ルータを超えた先のホストを検索することはできません。

表示されるホスト名は通常はWindowsのコンピュータ名になりますが、hostsファイルにIPアドレス・ホスト名が登録されている場合はそのホスト名が使用されます。

⇒ 詳細解説ページ:nWOL TIPS: LAN内ホスト検索(Scan)が高速で気持ちいい

 

ホスト一覧のソート

ホスト一覧の各カラムのタイトルをクリックすると、そのカラムでソートを行います。クリックするごとに昇順、降順が反転します。

 

ホスト一覧の右クリックコンテキストメニュー

ホスト一覧内で右クリックするとコンテキストメニューが表示され、以下を実行できます。

選択解除:ホストの選択状態をすべて解除し、どのホストも選択されていない状態にします。

ホスト情報のコピー:選択されているホストのホスト情報をクリップボードにコピーします。ホスト情報を他のアプリケーションで利用することができます。

全ホスト情報のコピー:一覧に表示されている全てのホスト情報をクリップボードにコピーします。ホスト情報を他のアプリケーションで利用することができます。

 

全般設定

ログオン時に起動する

ログオン時に自動的にnWOLが起動されます。

更新を確認しない

nWOL起動時に更新を確認しません。

Scan範囲を/24に制限しない

Scan機能、IPアドレス・ホスト名自動修正機能を、/24より大きいLANセグメントにも対応させます。ただし、機能実行時、全IPアドレスに対してpingが送出されることになりますので注意してください。通常は、送出されるpingは1つのネットワークインターフェースあたりホストID 1~255(/24相当)までに制限されています。

Ping送信間隔

ホストの起動状態を確認するPing送信の間隔を設定します。設定できる範囲は 1~60 秒です。ping送出タイミングはホストごとに異なります。(ただし、遠隔起動ボタンを押下後ホストの起動を待っている間は、1秒間隔でPingが送信されます。)

 

タスクトレイ設定

タスクトレイに常駐する

タスクトレイにアイコンが表示されるようになります。nWOLの画面を閉じても、バックグラウンドで実行が継続されます。

状態表示モード

タスクトレイのアイコンの状態表示モードを、以下のいずれかから選択します。

タスクトレイアイコンの状態表示モード
状態表示モード 表示内容 表示 説明
最上位のホストの状態を表示 最上位のホストの状態が表示されます。 ホストは停止しています。
ホストは起動しています。
監視対象ホストの状態を表示 監視対象ホストのうち、起動しているホスト数がアイコンに表示されます。 監視対象の全てのホストが停止しています。
監視対象の全てのホストが起動しています。
上記以外。

監視対象ホストの設定方法は、以下の「監視対象ホスト設定」の章をご覧ください。

 

タスクトレイアイコンの左クリック動作

タスクトレイアイコンを左クリックすると、nWOLメイン画面の、最前面表示/非表示、をトグルします。

タスクトレイアイコンの右クリック動作

タスクトレイアイコンを右クリックすると、コンテキストメニューを表示します。

  • 「最上位のホストの状態を表示」モード時
    最上位のホストを起動するメニュー項目が、タスクトレイアイコンの右クリックメニューに表示されます。

  •  「監視対象ホストの状態を表示」モード時
    全監視対象ホストを起動するメニュー項目が、タスクトレイアイコンの右クリックメニューに表示されます。
    また、監視対象ホストが1つの時、そのホストを起動するメニュー項目が、タスクトレイアイコンの右クリックメニューに表示されます。

 

監視対象ホスト設定

監視対象ホストとして、1つまたは複数のホストのグループを作成することができます。このグループは、タスクトレイアイコンの状態表示の対象や、サウンド機能の対象を指定するために用いられます。nWOLに登録されたホストのうち、特定の数台だけを特に重点的に監視したい、というような場合に役に立つのではないかと思います。

監視対象ホストを設定しない場合(ホスト指定文字列欄を空欄にした場合)は、全ホストが監視対象ホストになります。

 

ホスト指定文字列(正規表現)

監視対象ホストを選択するための正規表現を入力します。ホスト名が正規表現にマッチするホストが監視の対象となります。監視対象となっているホストは、nWOLメイン画面で青字で表示されます。「ホスト指定文字列」欄が空欄の場合、監視対象は全ホストになりますが、nWOLメイン画面のホスト名表示は全て黒字になります。

正規表現の仕様については、後述の「nWOL、nWOLc で使用する正規表現の仕様」をご覧ください。

基本的な記述例としては、ホスト名を単純に列挙する場合、 ^(Server|Client|MyPC)$   のように記述してください。

大文字小文字を区別しない

ホスト指定文字列で指定する正規表現でホスト検索を行う際に、大文字と小文字を区別せずに検索を行います。

 

IPアドレス・ホスト名自動修正設定

登録されているホストの、IPアドレス(およびネットマスク)、ホスト名が変更されているかを自動的に調査し、変更されていた場合は、nWOLに反映します。この機能により、DHCPによる自動割当てのためIPアドレスが時々変わるホストでも継続的に状態の監視が可能となります。

 

自動修正機能の実行方法の選択

「自動修正しない」、「IPアドレスのみ自動修正」、「IPアドレスとホスト名を自動修正」から選択します。

今すぐ実行する

すぐに自動修正機能を実行します。

起動時に実行する

nWOLの起動時に自動修正機能が実行されます。

定期的に実行する

指定した間隔で自動修正機能が実行されます。(指定できる間隔は1~999分。)

 

DNS設定

DNSサフィックスリスト

ホストの名前解決を行う際、Windowsの設定で名前解決できなかった場合、ここで設定するDNSサフィックスリストを使い、再度名前解決を試みます。

複数のサフィックスを登録する場合は、":" で区切って記述してください。

 

デザイン設定

nWOL メイン画面のデザインを変更することができます。

デザインサイズ

起動ボタンのサイズなど、メイン画面の全体デザインの大きさを、Small、Medium、Large から選べます。

行間スペース

表示される各ホストの行間隔を調整します。

水平方向スペース

ホスト名、On/Off表示、起動ボタンの水平方向の間隔を調整します。

ホスト名表示フォント

ホスト名のフォント、サイズなどを指定します。

縦位置補正

フォントを変更した際に、ホスト名表示の縦位置を調整します。

既定値に戻す

nWOLのデフォルトのデザインに初期化します。

 

サウンド設定

サウンドモード

サウンドを鳴らす条件を以下から選択します。

・ サウンド無し
・ WOLによる起動時
・ 監視対象ホストの起動時
・ 監視対象ホストの起動・停止時

起動時

ホスト起動時に鳴らすサウンドを選択します。

    停止時

    ホスト停止時に鳴らすサウンドを選択します。

 

ホスト情報共有ファイル

  • ホスト情報共有ファイルは、PC内の他のユーザにホスト情報を共有するためのファイルです。あらかじめ、ホスト情報共有ファイルにホスト一覧情報を登録しておくと、同じPC上の他ユーザがそのホスト情報を読み込むことができるようになります。他のユーザが新たにnWOLを使い始める時など、ホスト情報を手動で登録する必要がなくなります。
  • ホスト情報共有ファイルの作成は、PCの管理者権限を持つユーザしかできません。「書き込み」ボタンを押すと、nWOL設定画面のホスト一覧に表示されている情報がホスト情報共有ファイルに書き込まれます。既存の情報に追加されるのではなく、上書きとなります。ホスト一覧にホストが1つも登録されていない状態で「書き込み」を行うと、ホスト情報共有ファイルは削除されます。
  • nWOL起動後、最初に「書き込み」を実行すると、管理者権限の確認のため10秒程度の時間がかかることがあります。2回目以降は書き込みはすぐに完了します。
  • ホスト情報共有ファイルにどのような情報が登録されているかを確認するためには、「読み込み」を行って確認してください。
  • 各ユーザは「読み込み」ボタンを押すと、ホスト情報共有ファイルの情報が一覧に読み込まれます。
  • 各ユーザが初めてnWOLを起動した時には、ホスト情報共有ファイルの内容が自動的に読み込まれます。
  • ホスト情報共有ファイルは  C:\ProgramData\nWOL\HostInfo に保存されます。

 

読み込み

ホスト情報共有ファイルから、ホスト情報一覧を読み込みます。

書き込み

nWOL設定画面のホスト情報一覧の現在の内容を、ホスト情報共有ファイルに書き込みます。この書き込みは管理者権限を持つユーザしか行えません。

 

表示言語切替

nWOLは、英語表示と日本語表示に対応しています。設定画面の下部の言語選択メニューから以下を選択し、OKボタンで設定画面を終了します。次回、設定画面が表示されるときに表示言語が切り替わります。

・ Default : OSの言語表示に従います。(英語が既定言語です。Windowsの設定が日本語以外の場合英語表示になります。)

・ English:英語表示にします。

・ Japanese:日本語表示にします。

 

各言語の表示には以下のフォントがWindowsにインストールされている必要があります。

・ English : Segoe UI

・ Japanese : Meiryo UI

 

 

Help

nWOLのドキュメントへのリンク、ライセンス条項が参照できます。

 

nWOLc.exe:nWOLのコンソールコマンド

Version 1.5 より、nWOLの機能の一部をコマンドラインから実行できる nWOLc.exe が提供されています。バッチファイルやタスクスケジューラなどから処理を実行させることができます。

以下のような処理を実行できます。 

  • マジックパケットの送信
  • ホストの起動状態の確認
  • ホスト起動するまで待機

 

nWOLc の詳細な使い方についてはマニュアルをご覧ください。

 

IPアドレス・ネットマスクが不明な場合の動作

登録されているホストのIPアドレス、ネットマスクが不明である場合の動作について以下にまとめます。

IPアドレス・ネットマスク不明時の動作
パケットの送信 IPアドレス判明
ネットマスク判明
IPアドレス判明
ネットマスク不明
IPアドレス不明
マジックパケットの送信 送信先が同じLAN内のPC 送信可 送信可 送信可
送信先がルータを超えた先のPC 送信可 送信不可 ※1 送信不可 ※2
pingの送信 (起動状態を調べる) 送信可 送信可 送信不可

※1 マジックパケットは送信されますが、IPアドレス宛てにそのまま送信します。(送信先アドレスはディレクティッドブロードキャストアドレスにはなりません。)

※2 マジックパケットは送信されますが、LAN内のブロードキャストになりますので、宛先には届きません。

 

機能詳細について

  • 複数のネットワークアダプタ(仮想アダプタ含む)が存在する場合にも対応しています。ホストのIPアドレスに応じて、適切なアダプタ経由でMagic Packetを送信します。また、Scan機能、IPアドレス・ホスト名自動修正機能は、複数のネットワークアダプタそれぞれに接続されているLANに対して実施されます。
  • Scan機能、IPアドレス・ホスト名自動修正機能では、LANに接続されているホストを検索するため、①ローカルネットワークの全IPアドレスに対してpingを送信、②ARPテーブルからMACアドレスを読み取る、という処理を行います。1つのネットワークインターフェースあたり、最大255(/24相当)のPingが送信されます。全般設定の「Scan範囲を/24に制限しない」を選択した場合、/24より大きいセグメントに対しても全てのPCを検索できるようになり、さらに多くのpingが同時に送出されます。そのため、IPアドレス・ホスト名自動修正機能は、あまり短い間隔で定期的に実行するのは避けたほうが良いかもしれません。

 

nWOL、nWOLc で使用する正規表現の仕様

nWOL, nWOLcで使用する正規表現の仕様については、以下のリンクを参照してください。

Regular Expression Language - Quick Reference」(マイクロソフトのページ)

 

nWOLのファイルとレジストリ情報

nWOLに関連するファイル、レジストリの置かれている場所は以下となります。

nWOL関連のファイル・レジストリのパス
ファイル・レジストリ パス
nWOL実行ファイル C:\Program Files\nWOL\nWOL.exe
nWOLc実行ファイル C:\Program Files\nWOL\nWOLc.exe
nWOL設定ファイル C:\Users\<UserName>\AppData\Roaming\nWOL\nWOL.conf
nWOLのホスト情報共有ファイル C:\ProgramData\nWOL\HostInfo
ログイン時に起動する設定 HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run\nWOL

 

「IP/MAC取得」が失敗する事象について

【事象】

Windows 10 1803において、「IP/MAC取得」が失敗する。

遠隔のホストを起動した状態で、そのホスト名を大文字小文字を正確に入力し、「IP/MAC取得」をしても、IPアドレス、MACアドレスが取得できず失敗することがある。

【原因】

Windows 10 1803 の dnsapi.dll のバグが原因。GetHostEntry()の動作異常。大文字小文字が正確に一致したホスト名を入力すると、GetHostEntryで、IPv4アドレスが取得できない問題があった。

【対処方法】

Windows 10 1809にアップデートしてください。

 

改版履歴

 

ライセンス

  • 本バージョンのnWOL(以下「本ソフトウェア」)は以下に示す使用条件の下で無償で使用することができます。
  • 本ソフトウェアの著作者に無断で、本ソフトウェアを販売、または、他の商品の一部として販売することはできません。
  • 本ソフトウェアを無断で改変することはできません。
  • 本ソフトウェアをリバースエンジニアリングにより解析することはできません。
  • 本ソフトウェアの配布パッケージの再配布は自由ですが、配布パッケージを改変しないでください。また、インターネットにて再配布する場合は、以下のいずれかの本ソフトウェアのホームページのリンクを明示してください。
     ・ https://n-archives.net/software/nwol (日本語)
     ・ https://n-archives.net/en/software/nwol (英語)
  • 本ソフトウェアは「現状有姿」で提供され、明示または暗黙であることを問わず、いかなる保証もありません。
  • 本ソフトウェアの使用に起因する特別損害、付随的損害、結果的損害、または間接的損害について、本ソフトウェアの提供者は一切の責任を負いません。
  • 本ソフトウェアの使用条件は、今後のバージョンにおいて、事前の通知なく変更されることがあります。

 

バグ報告、要望など

バグやご要望がありましたら、nWOLのページよりご連絡ください。

nWOLのページ:https://n-archives.net/software/nwol

 

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この記事へのコメント

管理者   2021-09-15 22:50:13
峰松さんのコメントは、nWOLのページ に移動しました。

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