nWOL Version 2.1.12 をリリースしました! (2025/2/16)
(ダウンロードはこちら)
Version2ではこれまでの機能に加え、以下の機能が追加されています。(一部機能有償)
・ホストのグループを定義可能。メイン画面でグループを選択して表示することができます。
・グループごと、または、ホストごとに、ping間隔、表示色、サウンドなどの個別設定ができます。
・ホスト名ダブルクリックなどから、リモートデスクトップ、シャットダウン等のコマンド実行が可能。
・独自のバッチファイルを登録することで、コマンドを自由に追加可能。認証支援機能を提供。
・コマンド実行を管理するコマンドコンソール機能。
・メイン画面の詳細デザインを設定可能。複数のデザインを登録可能。
・ログ記録機能。
nWOL Version1では、ホストのOnline/Offlineの判定方法は、単純に ping のレスポンスが返ってきたかによって判定を行っていました。
ただ、pingだけで判定する場合、そのホストが ping へのレスポンスを返さないように設定されている場合、Online判定ができませんでした。Windows10/11では、初期インストール状態では、pingを返さないようになっているため、nWOLでOnline判定できるようにするために、ファイアウォールの設定をpingを返すように変更しなければなりませんでした。
この問題を解決する方法として、nWOL Version2 では、ARPを用いた判定ロジックを実装しています。pingによる判定と、ARPによる判定を組み合わせることで、pingを返さないLAN内ホストについてもOnline判定ができるようになっています。
nWOL Version2で実装された ARPによるOnline/Offline判定は、ping送信による判定と同じタイミングで行われます。従来の「Ping Interval (Ping送信間隔)」の周期で行われます。
今回のARPによる判定と、従来のpingによる判定の動作の違いを以下にまとめます。
ARPによる判定ができるのは、同じLAN内に接続されているホストのみになります。
ARPによる判定は、一言でいうと、「ARPテーブルに対象ホストのエントリが存在すれば Onlineと判断する」というものなのですが、このARPキャッシュテーブルに保存されるレコードのライフタイムが15秒~45秒程度であるため、ホストがシャットダウンしてからも数十秒はキャッシュとして残り続けることになり、Offline判定できるまでに少し時間がかかることになります。
nWOL Version2では、一度でもpingレスポンスがあったホストに対してはpingによる判定、一度もpingレスポンスがないホストに対してはARPによる判定を行うようになっています。「pingを返さないホストのOffline判定は15秒~45秒程度遅れる」 と覚えておいていただけるとよいと思います。
従って、Offline判定を遅らせることなくリアルタイムに反映したい場合は、pingレスポンスを返すようファイアウォールの設定をしてください。(参考記事:Windows10 PCへのpingが通らない )
2つの判定方法の動作についてまとめると、以下の表のとおりです。
適用ホスト | Online判定方法 | 起動時判定(Online判定) | 停止時判定(Offline判定) |
---|---|---|---|
pingレスポンスを返すホスト | pingによる判定 | 起動し次第Onlineと判定される。 | シャットダウンし次第Offlineと判定される。 |
pingレスポンスを返さないLAN内のホスト | ARPによる判定 | 起動し次第Onlineと判定される。 | シャットダウンした後、15秒~45秒程度してからOfflineと判定される。 |
nWOLc においても、Version2から、ARPによる状態判定機能が追加されていますが、以下の点で nWOL(GUI版)の設定方法、動作が少し異なりますのでご注意ください。
-p オプション、または、-w オプションのみが指定されている場合は、Version1と同じ動作となり、通常の ping レスポンスのみにより判定され、ARPによる判定は行われません。
ARPによるホスト状態判定を行う場合は、-p, -w に加えて -arp オプションを追加してください。
nwolc -p Server1 -arp
nWOLc では、-arp オプションが設定された場合、全てのホストに対してARPによる判定が行われます。pingを返すホストに対してもARPによる判定となります。nWOLが常駐型であるのに対して、nWOLc はコマンド型であり、ホストが ping を返すホストかそうでないかを判別できないため、そのような仕様となっています。
nWOL(GUI版)では、pingレスポンスを返すホストの場合は、秒単位で正しく online/offline判定が行われますが、nWOLcでは、pingレスポンスを返すホストの場合でも、offline判定が遅れることがありますので、ご注意願います。
詳細は、以下のまとめをご覧ください。
適用ホスト | Online判定方法 | 起動時判定(Online判定) | 停止時判定(Offline判定) |
---|---|---|---|
pingレスポンスを返すホスト | pingによる判定 | 起動し次第Onlineと判定される。 | シャットダウンし次第Offlineと判定される。 |
pingレスポンスを返さないLAN内のホスト | (判定できません) | ー | ー |
適用ホスト | Online判定方法 | 起動時判定(Online判定) | 停止時判定(Offline判定) |
---|---|---|---|
pingレスポンスを返すホスト | ARPによる判定 | 起動し次第Onlineと判定される。 | シャットダウンした後、15秒~45秒程度してからOfflineと判定される。 |
pingレスポンスを返さないLAN内のホスト | ARPによる判定 | 起動し次第Onlineと判定される。 | シャットダウンした後、15秒~45秒程度してからOfflineと判定される。 |
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