nWOL Version 2.1.20 をリリースしました! (2025/2/23)
(ダウンロードはこちら)
Version2ではこれまでの機能に加え、以下の機能が追加されています。(一部機能有償)
・ホストのグループを定義可能。メイン画面でグループを選択して表示することができます。
・グループごと、または、ホストごとに、ping間隔、表示色、サウンドなどの個別設定ができます。
・ホスト名ダブルクリックなどから、リモートデスクトップ、シャットダウン等のコマンド実行が可能。
・独自のバッチファイルを登録することで、コマンドを自由に追加可能。認証支援機能を提供。
・コマンド実行を管理するコマンドコンソール機能。
・メイン画面の詳細デザインを設定可能。複数のデザインを登録可能。
・ログ記録機能。
遠隔のホスト対してコマンドを実行する際、ユーザ名・パスワードなどの資格情報(Credential Information)が必要となる場合があります。
nWOLでは、コマンド実行時に、ユーザ名/パスワードダイアログから入力された情報を資格情報として資格情報マネージャに登録する機能があります。
この機能を利用することにより、explorer、shutdown、リモートデスクトップなどのコマンドに必要な資格情報の入力を簡易に実行することができます。
資格情報設定を行うために必要な事前設定は以下になります。
コマンド実行時には以下の流れで処理が行われます。
資格情報マネージャは、Windowsで提供されている資格情報を登録管理できる仕組みです。資格情報マネージャにあらかじめ資格情報を登録しておくことにより、NW共有フォルダへの参照やリモートデスクトップの起動時に、ユーザ名/パスワードをいちいち入力しなくても済むようになります。
nWOLでは、コマンドの資格情報セットアップ項目に応じて、資格情報マネージャに資格情報を設定した後、コマンドを実行するようになっています。nWOLで資格情報マネージャに登録する情報は永続的に保持される設定となるため、nWOL終了後も有効となります。
Windowsの資格情報マネージャは、Windowsの設定やタスクバーの検索窓から「資格情報マネージャ」で検索して起動することができます。
資格情報マネージャでは、誤って登録されてしまった資格情報を削除したり、不要になった資格情報を削除したりすることが可能です。
ネットワーク共有フォルダへのアクセスをできるように資格情報を設定します。Explorerを起動して遠隔のホストのフォルダを表示したり、shutdownコマンドでシャットダウンや再起動を実行する時に必要な資格情報です。
この処理は、net use
コマンド実行と同等の処理を行います。ネットワーク共有フォルダへの接続に成功した場合、資格情報マネージャにも資格情報が登録されるため、2回目以降のアクセス時にはパスワード入力が不要となります。
設定処理は以下の流れになります。
登録する資格情報は以下の形になります。
Target: ドメイン名\ホスト名 (ドメインに参加していない場合は「ホスト名」)
Type:
Domain Password
リモートデスクトップを実行する際に必要となる資格情報を設定します。ユーザ名/パスワードを入力し、資格情報マネージャに登録します。
設定処理は以下の流れになります。
登録する資格情報は以下の形になります。
Target: TERMSRV/ホスト名
Type: Domain Password
ユーザ名/パスワードを入力し、資格情報マネージャに Domain Passwordの資格情報として登録します。
設定処理は以下の流れになります。
登録する資格情報は以下の形になります。
Target: ドメイン名\ホスト名 (ドメインに参加していない場合は「ホスト名」)
Type: Domain Password
ユーザ名/パスワードを入力し、資格情報マネージャに Genericの資格情報として登録します。資格情報の「ターゲット」の文字列には、ホスト名の前にプレフィックスを付加した文字列が設定されます。このプレフィックスは右の文字列入力欄で設定します。
設定処理は以下の流れになります。
登録する資格情報は以下の形になります。
Target: <プレフィックス>ホスト名
Type: Generic
誤ったパスワードで資格情報設定が登録されてしまい、処理が正常に行えなくなってしまった場合、以下の方法で解除できます。
Windowsの資格情報マネージャで、該当の資格情報を削除してください。Windowsの資格情報マネージャは、Windowsの設定やタスクバーの検索窓から「資格情報マネージャ」で検索して起動することができます。
ユーザ名/パスワード入力ダイアログで入力した値は、nWOL実行メモリ内にキャッシュされます。
特に、資格情報セットアップ項目の「Domain Password」「Generic」 では、キャッシュされたユーザ名/パスワードが存在する場合、以降の処理は強制的にその値を使用して資格情報を登録することになります。誤ったユーザ名/パスワードがキャッシュされてしまったことで処理が正常に行えなくなってしまった場合、以下の方法で解除できます。
ユーザ名/パスワードのキャッシュをクリアする方法
方法①:メイン画面のWOLボタン/Runボタンを右クリック → Clear Password Cache
方法②:該当ホストのコマンドコンソール → Menu → Clear Password Cache
コマンドコンソールについては、「コマンド機能:コマンドコンソール」のページをご覧ください。
リモートデスクトップの資格情報は、資格情報マネージャに資格情報を登録した後、実際に mstsc.exe(リモートデスクトップのコマンド)を実行してみないとその資格情報が正しかったかが分かりません。
従ってnWOLのユーザ/パスワード入力画面で誤ったパスワードを入力しても、それが正しいものとして処理を進め、リモートデスクトップコマンド(mstsc.exe)を実行してしまいます。
実は mstsc.exe 自体に資格情報を入力させる仕組みがあり、認証が失敗しても、mstsc.exeが再度パスワード入力を促すので、最終的には正しくパスワードを入力すれば、正常にリモートデスクトップは起動し、資格情報も正しいパスワードで設定が行われます。
従って、あえてnWOLで資格情報セットアップを行う必要はないのかもしれません。
ただ、パスワード入力画面が、mstsc.exeの入力画面より、nWOLの入力画面の方が好みだという場合は、nWOLで資格情報セットアップを行ってください。その場合、誤ったパスワードを入力しないための工夫として、資格情報セットアップにて、NW Resource Connection と Remote Desktop の両方を選択してください。誤ったパスワードを入力すると再度ダイアログが表示され再入力を促されます。
Related Articles
管理者より個人的に返信をご希望の方は、コメント中に必ずメールアドレスを記載してください。記載がないと返信できませんのでご注意ください。
If you want personal response from the author, please do not forget to write your email address in the comment. Otherwise, the author can not reply.
投稿されたコメントは手動で処理されるため、記事として登録されるまで1日程度かかります。
Submitted comments will be processed manually. So, please understand it will take about a day to publish your comment.