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LinuxでWake on LANを設定する方法

目次


LinuxでのWake on LANの設定

Linuxのホストを Wake on LAN にて起動できるようにするための設定方法について調べてみました。

Windowsのホストを起動する場合の設定方法については、「Wake on LANによるWindows10遠隔起動の設定方法」にて説明しました。そこで解説した「BIOS/UEFIの設定」はLinuxの起動においても同じですので、まずはその設定を行ってください。

以下の章では、Linux上で必要となる設定について解説します。 

 

AlmaLinuxでの設定方法

AlmaLinuxにてWake on LANの設定をしてみました。おそらく、RedHat系は同じだと思います。

 

デバイスのWoL設定状態を確認する

ethtool を用いて、ネットワークインターフェースデバイス(以降「デバイス」)の状態を確認します。ここでは、デバイス名が enp4s0 であるとします。

(デバイス名はご自分の環境で ifconfig コマンドにて確認してください。)

$ sudo ethtool enp4s0 | grep -i wake
Supports Wake-on: pumbg
Wake-on: d

WoLが設定されていない状態だと、上記のようになります。Wake-on: の d は、Disable を示します。

("Supports Wake-on" や、"Wake-on" のパラメータの意味は man ethtool にて確認してください。)

 

デバイスのWoL設定を有効にする

デバイスが Magic Packetを認識するよう設定します。

$ sudo ethtool -s enp4s0 wol g

上記の設定だけだと、再起動すると初期化されてしまうので、以下を実行します。RedHat系では、NetworkManagerという仕組みでネットワークインタフェースの設定が管理されているようです。

$ sudo nmcli connection modify enp4s0 802-3-ethernet.wake-on-lan magic
$ sudo nmcli connection up enp4s0 

これで、再起動しても設定が維持されます。

 

設定変更後のデバイスのWoL設定状態を確認する

$ sudo ethtool enp4s0 | grep -i wake
Supports Wake-on: pumbg
Wake-on: g

Wake-on が g (Magic Packet) となっているのが確認できます。

これでWake on LANができるようになっているはずです。

 

 

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