XAMPPは、Apache、PHP、MySQLなどを一括してインストールできる統合パッケージです。それぞれのパッケージを個別にインストールするとなると、個別の設定やパッケージ間の連携させるための設定など、かなり手間がかかります。XAMPPは複数のパッケージを一括でインストールできるので非常に便利です。
商用のサービスとして利用するというよりは、デバッグ環境を簡易に構築したい場合などでは非常に重宝すると思います。本サイトでも、PHPのデバッグ環境構築に利用していますので、こちらの記事もご参照ください。
参考記事:VSCodeを使ったPHPのデバッグ環境をWindows10に構築する方法(1/2)
この記事では、WindowsにXAMPPをインストールする方法について手順を追って説明したいと思います。
XAMPPダウンロードサイト(https://www.apachefriends.org/download.html)を表示します。
必要なPHPのバージョンなどを確認し、ダウンロードするバージョンを決めてください。What's included?というリンクをクリックすると、そのバージョンで使用されている各パッケージのバージョンが表示されますので、必要に応じて内容を確認してください。今回は必要なPHPのバージョンを考慮して、7.3.29を選択します。「Download (64 bit)」をクリックしてダウンロードを開始します。
ダウンロードが開始されると、以下の画面が表示されます。
ダウンロードが完了したらそのファイルをダブルクリックして実行します。今回の場合、xampp-windows-x64-7.3.29-2-VC15-installer.exe というファイルです。
UACの確認画面が表示され、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれることがありますが、その場合「はい」をクリックして進みます。
XAMPPのインストールが開始後、最初に以下のメッセージが表示されます。「UACが有効になっていると機能が制限されることがある」ということで、「C:\Program Files 配下にはインストールしない」ようにする必要があります。
NextをクリックしてXAMPPのセットアップを開始します。
インストールするパッケージを選択します。今回は、デフォルトのまま、全てのパッケージをインストールします。
XAMPPをインストールするフォルダを選択します。デフォルトのインストールディレクトリ C:\xampp のままとします。C:\直下にフォルダを作るのはやや抵抗がありますが、インターネットで調べて出てくるドキュメント類もデフォルトのインストールパスを使っている例が多く、ここはおとなしくデフォルトのディレクトリを選択します。インストールディレクトリの変更も可能ですが、その場合は、上記に表示されていた警告のメッセージにあったように、C:\Program Files 配下のフォルダを指定しないようにしてください。
インストール後のフォルダの容量は私の環境では、750MBくらいでした。ディスク容量にもご注意ください。
XAMPPのコントロールパネルで表示する言語を選択します。XAMPPコントロールパネルとは、インストールしたパッケージの設定変更、起動停止、ログの確認などの管理作業が行える管理画面のことです。
Bitnami社が提供するXAMPPに関連する他のパッケージをインストールするか聞いてきます。特に不要な場合は、チェックボックスからチェックをはずしてNextをクリックしてください。
インストールの準備ができました。
XAMPPのンストールが開始されます。インストールには5分ほど時間がかかります。
WebサーバであるApacheのインストールにおいて、Apacheにネットワークへのアクセス権を与えてよいか聞いてきます。チェックボックスが2つありますので、目的によって設定してください。通常はデフォルト状態のまま、プライベートネットワークのみチェックをしておけば問題ないと思います。パブリックネットワークからの接続も可能とする場合、パブリックネットワークのチェックボックスにもチェックします。
(ただし、PCが接続されているネットワークについて、正しくプロファイルが設定されているかは、「Windows10 ネットワークプロファイルの変更方法」を参考にご確認下さい。)
インストールが完了します。チェックボックスにチェックをしたまま Finishをクリックすると、コントロールパネルが表示されます。
XAMPPコントロールパネルは、Startメニュー → XAMPP → XAMPP Control Panel を選択することで起動できます。
インストールが完了したら、念のため、Apacheが正しく動作するかを確認してみます。
XAMPP Control Panel を表示します。初期状態ではApacheは起動していませんので、画面の Apacheの行の「Start」ボタンをクリックしてApacheを起動してみます。
Startをクリックしてから5秒くらいでApacheが起動します。Apacheが起動されたことがログにも表示されていますが、Apacheのところが緑色に変わり、StartボタンがStopボタンに変わっていることで、正常に動作していることが分かります。
Apacheが起動したら、XAMPPをインストールしたPCにて、ブラウザを起動し、アドレス欄に localhost と記入して実行します。すると、以下の図のように、XAMPPのダッシュボード画面が表示されます。この画面が表示されれば、Apacheは問題なく動作しています。(localhost/dashboard にリダイレクトされます)
以上でXAMPPのインストールは終わりです。
あとは、使用目的に応じて各パッケージの個別設定を行ってください。
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