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nWOL マニュアル

目次

 

nWOL概要

Wake on LANの仕組みを利用して、PCを遠隔起動するツールです。シンプルだけど使って気持ちいいツールを目指して作ってみました。Version2では、ビジネス用途の中規模NW管理も想定した機能追加と機能整備を行っており、グループ機能、コマンド機能、デザイン機能、ログ機能などを追加しています。

Version1からの主な基本機能

  • Wake on LANのマジックパケットを送信します。
  • LANに接続されている機器のMACアドレス、IPアドレス、ホスト名を高速で検索。
  • LAN内のPCのIPアドレスの変化を自動的に検知し更新します。PCに固定IPアドレスを割り当てる必要がありません。
  • ルータを経由した先にあるPCの遠隔起動も可能。
  • DNS名前解決に対応。Dynamic DNSにも対応。
  • 遠隔PCの起動状態をリアルタイムで表示。遠隔PCの起動状態の監視にも使えます。
  • 遠隔PCの起動状態をタスクトレイ通知領域にリアルタイムに表示。
  • ホスト起動時・停止時に音による通知が可能。
  • マジックパケット送出からの経過時間を表示。
  • マジックパケット送信などをコマンドから行える nWOLc.exe を提供。
  • 多言語対応(英語、日本語)

Version2の主な追加機能

  • ホストのグループを定義可能。メイン画面でグループを選択して表示することができます。
  • pingを返さないホストのOnline判定も可能。(同一LAN内ホスト)
  • グループごと、または、ホストごとに、ping間隔、表示色、サウンドなどのカスタマイズ設定ができます。(一部*)
  • ホストに対してコマンドを実行可能。ホスト名ダブルクリックやアイコンクリックなどから、explorer、リモートデスクトップ、シャットダウン等の処理が実行できます。(*)
  • 独自のバッチファイルを登録することで、コマンドを自由に追加可能。認証支援機能を提供。(*)
  • コマンド実行を管理するコマンドコンソール機能。(*)
  • メイン画面の各種詳細デザインを設定項目を大幅拡大。デザイン設定を複数保存可能。(*)
  • ログ記録機能。(*)

※Version2追加機能の一部(*)は有償機能となります。

 

ダウンロードとインストール方法

nWOLはnWOLのホームページからダウンロードできます。

  • nWOLの実行には .NET Framework 4.8 以上が必要です。インストールされていない場合はインストールを行ってください。

 

インストーラによるインストール

  • 32bit版、64bit版それぞれのインストーラが提供されています。32bit Windowsには 32bit版インストーラを、64bit Windowsには 64bit版インストーラを使ってください。bitの異なる組み合わせではインストールできません。
  • ダウンロードしたインストーラを実行する際、「WindowsによってPCが保護されました」という青いポップアップが表示される場合がありますが、「詳細」→「実行」 とすることで、インストールを実行することができます。ダウンロードしたファイルのハッシュ値がnWOLのホームページで公開されているものと一致するか確認することをお勧めします。
  • インストーラでインストールした場合、C:\Program Files\nWOL にインストールされます。

 

ZIP版によるインストール

  • インストーラが使用できない方のためにZIP版も用意しています。アーカイブの内容を展開し、フォルダ構造はそのままにしてください。配置するフォルダはどこでも大丈夫です。
  • ZIP版では、Windowsのスタートメニューへの登録が行われません。

 

注意点

  • Windows11では、Defenderが、nWOL.exe, nWOLc.exe を脅威のあるプログラムとして検疫(実行ファイルを削除)してしまう可能性があることが判明したため、2.1.20にて対処しています。今後、Defenderのポリシーが変更になるなどにより、検疫されるようになる可能性もありますが、その場合、ご連絡ください。
    また、インストール後初めてnWOL.exe, nWOLc.exeを起動したときに、Defenderのチェックが10秒程度行われる可能性もあります。問題なしと判定されれば、その後は問題なく使用できますが、問題ありとなった場合は検疫されてしまいますので、ご注意ください。

 

提供されているファイル

提供されるファイルの一覧を以下に示します。

提供ファイル
ファイル名 ファイルの概要 備考
nWOL.exe nWOLの実行ファイル  
nWOLc.exe nWOLのコンソールコマンド  
nWOL.dll nWOLの動的ライブラリ nWOL.exe, nWOLc.exeと同じフォルダに置かれている必要があります。
scripts 標準提供のバッチファイルのフォルダ nWOL.exe, nWOLc.exeと同じフォルダに置かれている必要があります。
Presets.nwoldesign プリセットデザイン nWOL.exeと同じフォルダに置かれている必要があります。
nWOLv2_License.txt ライセンス条項  

 

初期設定・起動

  • はじめてnWOLを起動した時など、ホスト情報が登録されていない時は、nWOL設定画面が表示されますので、以下設定画面の説明を参考にホスト情報を登録してください。
  • ホスト情報登録の最も簡単な方法は、「Scan」ボタンによるホスト検索です。登録したいホストの電源を入れておきScanボタンを押すと、自動的にLAN内のすべての起動中のホストの情報が一覧に追加されます。
  • ホスト情報共有ファイルが存在すれば、初めてnWOLを起動する場合も、ホスト情報共有ファイルから自動的にホスト情報が読み込まれます。

 

Version1から2への移行について

  • 初めてVersion2を使用する際、Version1の設定情報が自動的にVersion2の設定情報に変換され、引き継がれます。
  • Version1と2の設定は、それぞれ別の設定ファイルに保存されます。
  • Version2に移行後、Version1に戻すためには、Version2をアンインストール後、Version1をインストールしてください。以前のVersion1の設定に戻ります。さらに、Version2に戻すには再度、Version1をアンインストール後、Version2をインストールしてください。Version2使用時の設定に戻ります。

 

ライセンスコードの取得

nWOL Version2 で追加された機能の一部が有償機能となっています。nWOLのホームページからライセンスコードを入手し、nWOLのライセンス画面に設定することで、全ての機能が使用できるようになります。

Version1で提供されていた機能は、Version2においても、相当する機能が無償の範囲で利用可能となっています。

 

ライセンス条項、及び、ライセンスコードの取得は以下のページをご覧ください。

 

nWOLの各画面の説明

nWOLメイン画面

 

nWOL設定画面

 

タスクトレイ

 

コマンドコンソール

 

nWOLの各機能の詳細解説

NW関連

 

カスタマイズ設定

 

コマンド機能

 

その他

 

nWOLc.exe:nWOLのコンソールコマンド

nWOLの機能の一部をコマンドラインから実行できる nWOLc.exe が提供されています。バッチファイルやタスクスケジューラなどから処理を実行させることができます。以下のような処理を実行できます。 

  • マジックパケットの送信
  • ホストの起動状態の確認
  • ホスト起動するまで待機
  • nWOLコマンドの実行

 

nWOLc の詳細な使い方についてはマニュアルをご覧ください。

 

 改版履歴

 

参考記事

記事:Wake on LANによるWindows10遠隔起動の設定方法

記事:Windows10の2つのWake on LAN方式と設定方法詳細

 

バグ報告、要望など

バグやご要望がありましたら、nWOLのページよりご連絡ください。

nWOLのページ:https://n-archives.net/software/nwol

 

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この記事へのコメント

管理者   2021-09-15 22:50:13
峰松さんのコメントは、nWOLのページ に移動しました。

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