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IPアドレス欄とNWセグメント欄の設定について

更新 2024.8.25

1 ホストのIPアドレスの設定について
2 NWセグメント欄とは
3 IPアドレス欄だけでは設定できないケース
4 まとめ

nWOL Version 2.1.20 をリリースしました! (2025/2/23) (ダウンロードはこちら)

Version2ではこれまでの機能に加え、以下の機能が追加されています。(一部機能有償)
・ホストのグループを定義可能。メイン画面でグループを選択して表示することができます。
・グループごと、または、ホストごとに、ping間隔、表示色、サウンドなどの個別設定ができます。
・ホスト名ダブルクリックなどから、リモートデスクトップ、シャットダウン等のコマンド実行が可能。
・独自のバッチファイルを登録することで、コマンドを自由に追加可能。認証支援機能を提供。
・コマンド実行を管理するコマンドコンソール機能。
・メイン画面の詳細デザインを設定可能。複数のデザインを登録可能。
・ログ記録機能。

ホストのIPアドレスの設定について

nWOLでは、通常は、ホスト設定の「IPアドレス欄」に、IPアドレスやDNS名を記入することでホストのIPアドレスを指定します。このIPアドレスは主に以下の2つの目的で使用されます。

① ホストの起動状態を調べる ping の送信先アドレスの決定

② マジックパケットの送信先アドレスの決定（ネットマスク値も必要）

通常のケースでは、ホスト設定のIPアドレス欄に記入するだけで問題なく動作することが多いのですが、ネットワーク環境によっては、この「IPアドレス」欄への設定だけでは、うまく動作設定ができないケースがあります。このようなケースを回避するために、nWOL Version2では、「NWセグメント」を各ホストに設定することができるようになっています。NWセグメントは、そのホストが接続されているNWセグメントを指定するもので、「192.168.0.0/24」というフォーマットで指定します。

IPアドレス欄とNWセグメント欄の役割について、以下の表にまとめます。

IPアドレス欄とNWセグメント欄の用途
設定項目	①pingの送信先アドレスの決定	②マジックパケットの送信先アドレスの決定
IPアドレス欄	○ 常に使われる	○ NWセグメント欄が設定されていない場合
NWセグメント欄	ー	○ NWセグメント欄が設定されている場合

NWセグメント欄とは

NWセグメント欄は、「マジックパケットの送信先を固定的に設定するための設定項目」とお考えいただければよいと思います。

pingの送信先はIPアドレス欄、マジックパケットの送信先はNWセグメント欄、が使われることになります。

IPアドレス欄だけでは設定できないケース

例えば、以下のようなネットワーク構成において、PC-AからPC-BをWOL起動するケースを考えます。

この場合、PC-Aは、"PC-B"というホスト名をDNSで名前解決してPC-BのIPアドレスを取得することになるため、PC-AにインストールされているnWOLの「IPアドレス欄」には、"PC-B"というホスト名を設定することになります。

しかし、PC-Bが停止中は、PC-Bのアドレス情報は流通されなくなり、PC-Aは名前解決ができず、PC-Bのアドレスを取得することができない。従って、PC-Bへのマジックパケットは送信できないことになってしまいます。（PC-AとPC-Bはルータを介した接続であるため、PC-Aは、PC-BのIPアドレスとネットマスクが分からないとWOL起動はできない）

このようなケースに対応するため、nWOL Version2では、「IPアドレス」欄とは別に、「NWセグメント」欄にPC-BのNWセグメント(192.168.2.0/24)を設定できるようになっており、マジックパケットを常にそのセグメント宛てに送信することができるようになっています。

上記ケースのnWOL設定：