まず、各4つのオプションの意味は以下の表の通りです。 AGE は、ファイルの「更新日時」のことを指し、LAD(Last Access Date)は ファイルの「最終アクセス日時」 のことを指します。
オプション | オプションの意味 | 分かりやすく言い換えると |
---|---|---|
MAXAGE | 更新日時が指定した日時より古いファイルを除外する。 | 指定日時より新しいファイルのみ対象とする。 |
MINAGE | 更新日時が指定した日時より新しいファイルを除外する。 | 指定日時より古いファイルのみ対象とする。 |
MAXLAD | 最終アクセス日時が指定した日時より前のファイルを除外する。 | 指定日時以降にアクセスされたファイルのみ対象とする。 |
MINLAD | 最終アクセス日時が指定した日時より後のファイルを除外する。 | 指定日時以降アクセスされていないファイルのみ対象とする。 |
各オプションの内容を図で示すと以下の通りです。
各オプションのパラメータには、日時を指定する文字列を指定します。この「日時指定文字列」 には、1900より小さい数字か、または、YYYYMMDD フォーマットかのいずれかを指定することができます。それぞれどのように解釈されるか解説します。
n が n<1900 の数字の時は、robocopyコマンド実行時点の n 日前を指します。正確に表現すると、コマンド実行時点から ( 60 × 60 × 24 × n ) 秒前の日時(分秒単位まで) を指定することになります。つまり、「n 日前の同じ時分秒」 の時点です。「n 日前の 0時00分00秒」 ではありませんのでご注意ください。
いくつかの例を示します。
日時指定文字列 | コマンド実行日時 | 指定日時 |
---|---|---|
1 | 2021/8/28 23:08:15 | 2021/8/27 23:08:15 |
3 | 2021/8/28 23:08:15 | 2021/8/25 23:08:15 |
一方、日時指定文字に日付を示す YYYYMMDD を指定することができます。具体的な指定日時としては、「指定された日の 0時00分00秒」 となります。以下に例を示します。
日時指定文字列 | 指定日時 |
---|---|
20210801 | 2021/8/1 0:00:00 |
20210827 | 2021/8/27 0:00:00 |
とても細かい点ですが、更新日時/最終アクセス日時が、指定日時と秒単位で全く同じファイルは、いずれのオプションにおいても、コピー対象として扱われます。
例えば、更新日時が 2021/8/27 0:00:00 のファイルは、/MAXAGE:20210827 、 /MINAGE:20210827 どちらのオプションにおいても、コピー対象となります。
各オプションの設定例を以下に示します。
日時指定 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
/MAXAGE:3 | 最近3日以内(72時間以内)に更新されたファイルを対象とする。 | |
/MAXAGE:20210827 | 2021/8/27 0:00:00 以降に更新されたファイルを対象とする。 | 2021/8/27
0:00:00 のファイルはコピー対象 2021/8/26 23:59:59 のファイルはコピー対象ではない |
日時指定 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
/MINAGE:3 | 3日(72時間)以上更新されていないファイルを対象とする。 | |
/MINAGE:20210827 | 2021/8/27 0:00:00 以降更新されていないファイルを対象とする。 | 2021/8/27
0:00:01 のファイルはコピー対象ではない 2021/8/27 0:00:00 のファイルはコピー対象 |
日時指定 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
/MAXLAD:3 | 最近3日以内(72時間以内)にアクセスされたファイルを対象とする。 | |
/MAXLAD:20210827 | 2021/8/27 0:00:00 以降にアクセスされたファイルを対象とする。 | 2021/8/27
0:00:00 のファイルはコピー対象 2021/8/26 23:59:59 のファイルはコピー対象ではない |
日時指定 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
/MINLAD:3 | 3日(72時間)以上アクセスされていないファイルを対象とする。 | |
/MINLAD:20210827 | 2021/8/27 0:00:00 以降アクセスされていないファイルを対象とする。 | 2021/8/27
0:00:01 のファイルはコピー対象ではない 2021/8/27 0:00:00 のファイルはコピー対象 |
RoboSync: RobocopyのためのGUIツール
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Version 1.3.27 をリリースしました! (2021/1/1)
RobocopyをGUIから実行できるようにするツールです。コマンドプロンプトを表示することなく、GUI画面からほぼマウス操作だけで実行までできます。
Robocopyがバックグラウンドでそのまま実行されますので設定に迷うことはありません。
・ 複数のコピー項目の作成と管理。
・ スクリプトファイル(バッチファイル)出力が可能。スケジューラによるバックグラウンド処理にも使えます。
・ Robocopyによるコピー実行前に、実行プレビュー(/L)、パラメータのチェック(/QUIT)が可能。
・ Robocopyのパラメータ設定の簡易チェック、Robocopy実行前の簡易チェックを行います。
・ Robocopy実行前後で実行するスクリプトを定義可能。
・ Robocopy実行途中での中断、実行ログの履歴管理と保存が可能。
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