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Robocopy /COMPRESS を使ってNW経由のコピーを高速化する

目次


SMB圧縮を利用してNW経由コピーを高速化

Robocopy の /COMPRESSオプションは、NW経由のファイルコピーを行う際に、ファイルを自動的に圧縮して転送するオプションです。この仕組みは、ファイル共有サーバ側の「SMB圧縮(SMB compression)」の機能を利用するものです。

SMB(Server Message Block)とは、Windowsのネットワークでファイル共有を行うためのプロトコルなのですが、昨年2020年頃にSMB圧縮という機能が追加され、ファイル転送時に自動的に圧縮・解凍を行うことができるようになっています。コピー実行の際に「転送元でファイルを圧縮→ネットワーク転送→転送先でファイルを解凍」の一連の操作が自動的に行われますので、ネットワークを通過するデータ量を削減し転送時間を短縮することができます。

また、ファイルの圧縮・解凍の操作をユーザが行う必要がないため、手間なく、ファイルコピーの効率を向上させることができます。

 

SMB圧縮については、以下の記事でまとめて記載しているので、詳細はそちらをご覧ください。

記事:SMB圧縮を利用してNW経由コピーを高速化する

 

Robocopy /COMPRESSの使い方

robocopy を使って SMB圧縮による転送を行うシステム構成例は以下の図のようになります。

 

 

SMBサーバ、クライアントともに、SMB圧縮に対応する以下のWindowsである必要があります。

※SMB圧縮に対応しているWindowsバージョン

  • Windows Server, version 2004 以降  (Windows10 世代のWindows Server 2019 のSemi-annual channel)
  • Windows Server 2022 (オンプレミス、または、Azure)
  • Windows10 20H2 以降
  • Windows11

 

上図の構成例において、共有フォルダ配下のファイルをローカルフォルダにrobocopyでコピーする場合のコマンド例は以下のようになります。

robocopy \\server\share d:\folder /COMPRESS

フォルダ配下を全てコピーするのであれば、

robocopy \\server\share d:\folder /COMPRESS /MIR /DCOPY:DAT

となります。

 

関連記事

以下の記事では、SMB圧縮を利用した場合どのくらい転送時間短縮が見込めるか、robocopyではなくエクスプローラを利用する方法などについても解説していますので、是非ご参照ください。

記事:SMB圧縮を利用してNW経由コピーを高速化する

 

 

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