Robocopyのコピー処理では、各ファイル(およびディレクトリ)はコピー元とコピー先の状態によっていくつかのパターンに分類され、それに応じたコピー処理が行われます。そのパターンのことをクラスと呼びます。クラスの分類の条件については、以下の記事にて解説しました。
参考記事:「Robocopyの基本動作とコマンドオプション解説」
Robocopy実行時、コピー処理が行われるディレクトリやファイルの先頭にそのクラス分類が表示されます。英語であれば、クラス名がほぼそのまま表示されるのですが、日本語表示の場合、翻訳された日本語が元のクラス名を連想しにくくなってしまっており、わかりづらくなっています。
以下はRobocopyの実行例を示していますが、赤枠内の表記がクラス表示になります。それぞれいずれかのクラスを意味しているのですが、似たような表記などもあり、わかりづらいです。
Robocopy実行時に表示されるクラス表示について、英語環境、日本語環境それぞれについてまとめた結果が以下の通りです。
クラス | English | 日本語表示 | ||
---|---|---|---|---|
Directory | File | ディレクトリ | ファイル | |
Lonely | New Dir | New File | 新しいディレクトリ | 新しいファイル |
Tweaked | - | Tweaked | - | マイナー変更した |
Same | - | Same | - | 同じ |
Modified | - | Modified | - | 更新済み |
Changed | - | Changed | - | 変更済み |
Newer | - | Newer | - | 新しい |
Older | - | Older | - | 古い |
Extra | EXTRA Dir | EXTRA File | EXTRA Dir | EXTRA File |
Mismatched | MISMATCH | 不一致 |
ディレクトリについては、 「 - 」 となっている箇所については、実行時にクラス表示が行われません。
日本語環境においてRobocopyを実行した時のクラス表示がとても分かりにくかったので、まとめてみました。参考にしていただければ。
RoboSync: RobocopyのためのGUIツール
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Version 1.3.27 をリリースしました! (2021/1/1)
RobocopyをGUIから実行できるようにするツールです。コマンドプロンプトを表示することなく、GUI画面からほぼマウス操作だけで実行までできます。
Robocopyがバックグラウンドでそのまま実行されますので設定に迷うことはありません。
・ 複数のコピー項目の作成と管理。
・ スクリプトファイル(バッチファイル)出力が可能。スケジューラによるバックグラウンド処理にも使えます。
・ Robocopyによるコピー実行前に、実行プレビュー(/L)、パラメータのチェック(/QUIT)が可能。
・ Robocopyのパラメータ設定の簡易チェック、Robocopy実行前の簡易チェックを行います。
・ Robocopy実行前後で実行するスクリプトを定義可能。
・ Robocopy実行途中での中断、実行ログの履歴管理と保存が可能。
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