Windows10では、PCがどのようなネットワークに接続しているかについて、「ネットワークプロファイル」という情報で管理しています。ネットワークプロファイルは、接続しているネットワークの種別によって決まり、大きく、「ドメイン」、「プライベート」、「パブリック」という3つのプロファイルがあります。それぞれ以下のような種別になっています。
このネットワークプロファイルの設定に応じて、ファイアウォールの設定や、ファイルやプリンタの共有などの挙動が変わってきます。例えば、ネットワークプロファイルがパブリックになっている場合、接続されているネットワークの信頼性が低いとみなされ、外部ネットワークや他のPCから自分のPCが見えなくなり、ファイルやプリンタの共有などもはできなくなります。
保護された家庭内LANに接続しているのに、ネットワークプロファイルがパブリックに設定されていると、ファイル共有や、プリンタ印刷などができない状態になってしまいますので、ネットワークプロファイルを正しく設定しておくことはとても重要です。
また、有線LAN接続とWiFi接続が可能なノートPCなど、複数のネットワークアダプタが存在する場合は、ネットワークアダプタごとにネットワークプロファイルが設定されます。
Windows10の設定画面から、「ネットワークとインターネット」を選択します。
「ネットワークの状態」欄を見ると、現在接続されているネットワークアダプタ名とネットワークプロファイルを確認することができます、以下の例では、「イーサネット」という名前のネットワークアダプタで、ネットワークプロファイルが「パブリック」の設定で、外部のネットワークに接続されていることが分かります。
ネットワークプロファイルを変更する場合、上記画面の「接続プロパティの変更」を選択します。
すると、以下の画面が表示され、ネットワークプロファイルを設定することができます。パブリック、または、プライベートが選択できるので、現在接続しているネットワークの特性に応じて適切に設定します。(画面例の「ネットワーク2」という表示は、PCのネットワーク接続状況などに応じて表記は変わると思います。)設定したら右上の×ボタンで画面を終了して大丈夫です。
上記画面には、ネットワークプロファイル「ドメイン」が表示されていませんが、PCがActive Directoryで管理されている場合に有効になるものですので、上記画面には表示されていないものと思います。
ネットワークプロファイルの設定に応じて、ネットワークとの通信、ファイル共有、プリンタ共有の挙動が変わります。場合によっては、この挙動について、Windowsのデフォルトの設定を変更する必要が出てくるかもしれません。その場合、ファイアウォールの設定を自分で変更する必要があります。
例えばよくあるケースとして、Windows10 では、デフォルトで外部からのpingに対して応答を返さない設定になっているのですが、ネットワークプロファイルが「プライベート」の時のみ応答を返すようにしたい、といったケースが考えられます。
そのケースのについて、ファイアウォールの設定変更方法について別記事で紹介しておりますので、ぜひご参照ください。
関連記事:「Windows10 PCへのpingが通らない」
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